【ゴックン期】離乳食をはじめるタイミングはいつから?昔と今は違ってる!?
子育て支援員として親子に関わっていると、赤ちゃんの首が座りはじめた頃のお母さんからこんな質問をよく受けます。
中学生になった長男が赤ちゃんの頃(10年以上前)は、生後3ヵ月が離乳食のスタートとして育児書などに書かれていました。
スプーンに慣れさせるということもあり、果汁からスタートしていました。
現在は、5,6カ月頃に1日1回から開始するという場合が多いようです。
5~6ヵ月頃からのゴックン期のお粥
1日1回の10倍がゆを1さじ(小さじ1)くらいからスタートします。
初期に使う赤ちゃん用のスプーンなら5口くらいです。
10倍がゆという言葉は聞きなれないかもしれません。
普段ご飯を炊く時、お米と水の割合は米「1」に対して、水「1.2」です。
風邪を引いて消化のいいお粥を作る時、米「1」に対して、水「5」の割合で「全粥」と言います。
10倍がゆとは、米「1」に対して水「10」で炊いたお粥のことをいいます。
ゴックン期は滑らかになるよう炊いたお粥をすりつぶすなどしましょう。
なんで離乳食を5,6カ月から始めるの?
離乳食の役割は、母乳では足りない栄養素を補っていくことです。
産まれたばかりの赤ちゃんにとって母乳は栄養成分が整っていますが、赤ちゃんは1年で3倍ほどの体重まで成長します。
成長に伴い栄養が母乳だけでは補いきれなくなるため離乳食が必要となってきます。
生後半年を過ぎると母乳は鉄分やたんぱく質などミネラル源が減少していきます。
母乳の成分がずっと同じだと思っていた方は、サプリメントなども意識してみると良いかもしれません。
子どものペースにあわせて
親が離乳食を始めたいと思っても、子どもがなかなか受け付けてくれない場合もよくあります。
育児書通りに進まないと不安にもなりますよね。
スプーンやゴックンに慣れるまで時間がかかる子どもも多くいます。
今日出来たからと言って明日以降もずっと同じことが出来るわけではなく、乳児期の子育ては進んだり戻ったりの繰り返し。
ゴックン期はスタート時期で栄養というより慣れるための練習です。
完了期に向けて子どものペースで食べる力を育んでいきましょう。